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作品紹介

■ 1000の風 1000のチェロ あかね書房

いせ ひでこ / 作・絵

チェロの教室に通う主人公の少年がその教室で偶然であった神戸からやってきた女の子。 そして復興支援コンサートに参加することで出会った、ひとりの老人もまた神戸の大震災の体験者でした。
ふたりとも大切なものをこの地震で失い、まるでそのなくしたものの影を抱くようにチェロを弾く。
男の子も実は大切に育てた犬が死んでしまい、その犬の代わりにお父さんがチェロという楽器を与えてくれたのでした。 人の形をした楽器チェロ。
まるでそれぞれが自分の分身を抱くようにしてチェロを弾くチェリストたち。たくさんの人がそれぞれの思いを抱きコンサートに臨みます。


■ 制作秘話

1000の風1000のチェロとの出会い

画家でありチェリストであり、そして作家であるいせひでこさん。大震災の復興 支援コンサートに参加することになった主人公の男の子が、自分の奏でるチェロ の演奏で人々の心を救うことができる、という素晴らしい体験をします。ひたむきで純粋な少年の心が描かれた素敵な絵本。我々の第8作目となりました。

チェロの音色

今までの作品はピアノに加え、琴、尺八という楽器で音楽を作ってきました。 今回はこの絵本の題名にあるように、チェロの音色を加えました。 チェロの響きをお楽しみください。

布絵本の完成

今回絵本チームはいせひでこさんの原画の風合いを忠実に再現するために初めて 布で大型絵本を作りました。  今までの作品でも部分的に布を使用したことはあり ましたが、今回初めてすべて布で大型絵本を製作しました。平野曰く布絵本の利 点はページをめくるときに音がしないこと。そして持ち運ぶの畳めるので便利だ ということ。ただ、張り付けるときにシワがよらないように注意しなくてはいけなかったり、また沢山の仕掛けができないことなど、それぞれの形での発見があ りました。
ページを繰るたびに1000の風のごとくひらひらとなびく、 やわらかいタッチの新型の絵本の誕生です。

こころはひとつにできる

チェロの教室に通う主人公の男の子が、その教室で偶然であった神戸からやって きた女の子。そして復興支援コンサートに参加することで出会った一人の老人も また神戸の大震災の体験者でした。
ふたりとも大切なものをこの地震で失い、ま るでそのなくしたものの影を抱くようにしてチェロを弾く。男の子も実は大切に 育てていた犬が死んでしまい、その犬の変わりにお父さんがチェロという楽器を与えて く れたのでした。人の形をした楽器チェロ。まるで自分の分身を抱いているように 見えるチェリストたち。たくさんの人がそれぞれの思いを抱いてこの復興支援コ ンサートにのぞみます。こころをひとつにして、そして気持ちをかさねあい、1000の音が1000の風に乗って沢山の人の心に届いていきます。

■ 舞台設置図


■ オリジナルCD

きいろいばけつ

訳/語り 中井貴恵   音楽 荒井泰子 / 吉濱綾伽(チェロ)
チェロの教室に通う主人公の少年がその教室で偶然であった神戸からやってきた女の子。そして復興支援コンサートに参加することで出会った、ひとりの老人もまた神戸の大震災の体験者でした。人の形をした楽器チェロ。まるでそれぞれが自分の分身を抱くようにしてチェロを弾くチェリストたち。たくさんの人がそれぞれの思いを抱きコンサートに臨みます。
本体価格 1000円(税み) 送料別

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